著書 樺沢紫苑
発行所 サンクチュアリ出版
定価 本体1450円+税
概要
読んだ本の内容を思い出せない。この間見た映画の感想を人に話せない。「面白かったのは覚えているんだけど・・・」。それはズバリ、情報や知識を受け取る「インプット」の方法に問題があります。記憶に残し、自分の血肉にするためにはどうしたらいいのか?
以前に紹介した『精神科医が教える読んだら忘れない読書術』の著者、樺沢紫苑氏が、今日からできる効率的なインプットの方法を解説しています。
感想
アウトプット大全も一緒に読むべし!
これは樺沢紫苑氏の著書に共通して言えることですが、非常にためになる自己啓発本です。本や動画、セミナー等の学びを最大限に吸収するためのハウツー本ですね。同著者の『学びを結果に変えるアウトプット大全』とセットで読むと完璧です。
私が早速チャレンジしてみようと思うことは以下の3つです。
- メモをこまめにとる
- キュレーター(自分にとっての専門家)をフォローする
- 音楽をうまく活用する
メモをとる意味
メモをとることで集中力が増し、結果メモを見なくても内容を覚えられるそうです。またメモは備忘録の他に「創造的生産」のきっかけとなる役割もあります。何気なくメモした事が、あとになって見返すとひらめきのきっかけになったりするそうです。メモの取り方や重要性をもっと知りたい方は、以前に紹介した『メモの魔力』(著者 前田裕二)がオススメです。
自分にとっての最適なキュレーターを
キュレーターとは、多くの情報を取捨選択し、重要な情報を発信してくれる人の事を言います。経済や金融など、とっつきにくい事柄を噛み砕いて、なおかつ自分の生活に役立つくらいの情報にまで落とし込んでくれるのです。今はtwitterやYou Tubeでそういったキュレーターを見つけやすい時代です。分かりやすく教えてくださる発信者に感謝して、自分の生活を向上させるために活用しましょう。
音楽は使い方次第
勉強をする時に音楽を聞くと、著しく学習効率が低下するという研究結果が出ています。その反面、仕事に関しては音楽で捗る研究結果と、音楽が仕事の邪魔になるという研究結果がほぼ同数なのだとか。
細かく分けると。単純な作業や運動に関しては音楽を聞きながらだと効率が上がり、音楽や勉強に関しては音楽を聞きながらだと効率が下がるようです。
特に面白かった所
運動は「ながら」でOK!
「マルチタスクは全ての効率を著しく下げるから止めるべき」とアウトプット大全にありましたが、運動に関してはそれが当てはまらないそうです。運動しながら計算問題を解いたり、英単語を覚えたりすると、脳が活性化され、勉強の結果もよくなるのだとか。運動は思考を解することが少ないから、干渉しあわずに相互補完されるのでしょうか?
これはデュアルタスク・トレーニングと呼ばれています。漫画『宇宙兄弟』でも、宇宙飛行士のトレーニングで行われていました。
外国語のリスニングに最適ですね。
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