著者 井沢元彦
発行所 株式会社小学館
定価 本体1500円+税
リンク
概要
全体を通した本編とは別に、歴史の細部を数々の人物を通して解説しています。テーマは「道」です。
感想
本編のように、一筋の流れに沿って解説はしていません。「道」というテーマで、戦国武将や幕末の自人物の逸話などを取り上げています。そのため、細切れの時間を使って読み進めるのに適した書籍だと思います。
加えて内容も面白い!冒頭にある、「日本の道路の舗装率は、開発途上国と比べてもかなり低い理由」であったり、「黒澤明監督の『七人の侍』での無力な農民はありえない」など、自分の思い込んでいた常識が覆されていきます。
歴史の細部に宿る、興味深いこぼれ話を集めた一冊ですね。
特に面白かった所
イザベラバードや伊能忠敬などの、歴史本ではあまり扱われないであろう人物を扱っている点も食指が動きます。彼らから「世界と異なる日本の公共感覚と、国際化への道」や「身分制度と熟年者の活躍」を見ることができます。
コメント