著者 谷本真由美(@May_Roma)
発行所 株式会社ワニブックス
定価 本体830円+税
概要
日本は情報においてもガラパゴス化しており、世界のスタンダードな事実を扱いません。というよりも、世界の事にほとんどの人が興味を示さないというのです。
本書では、このブログでも書籍を紹介している谷本真由美氏が、多くの日本人が知らない世界の事実について紹介しています。お堅いものからエンタメな内容まで含んでおり、学んで笑える一冊となっております。
感想
面白いです!前述の通り、学びにもなるし、楽しい本です。新書で300ページもないのですが、ボリューム以上に情報が多いです。見た目より濃い一冊です。
感想を一言で言うなら、「日本で生活できている事は恵まれているんだ」という事です。これは本書で詳しく説明されています。
もちろん、深刻な高齢化や貧富差の拡大といった課題は多く存在しています。しかしながら、生命すら保証されない国がある。危険すぎて外出すら困難な国もある。日本など比べ物にならない程の勝ち組と負け組に分かれている国もある。そういったお国事情を知ると、病気になってもセーフティネットがある程度確保されており、言論の自由もあり、貧しくてもそれなりに楽しめるコンテンツが豊富にある日本は、相対的に住みやすい国であると再認識しました。
「出羽守」と呼ばれる、日本を乏しめて外国(特に米国や欧州)を持ち上げる風潮があります。逆に「日本はこんなにもスゴイ!外国人は日本文化や技術に驚愕している!」と、日本を持ち上げるテレビ番組もここ数年増えました。どちらも事実の一端くらいのものなので、笑い話程度に捉えた方がいいかもしれませんね。
ちなみに自分が中学くらいの時、20年以上前ですが、日本は左翼的な思想が強かったように思います。『ココが変だよ日本人!』というテレビ番組放送されていて、割と日本を貶す内容だったのを覚えています。
内容が過激で、政治的なテーマも扱っていました。当時は笑っていましたが、今だと多分放送できないかもしれないですね。
特に面白かった所
国連に関する記述です。国連と聞くと何やらお堅くて崇高なイメージがありますが、著者はその実態を「町内会」とバッサリ言い切ります。その内容が非常に面白いです!
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