著者 枡野俊明
発行所 株式会社三笠書房
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概要
住職である著者が禅の教えを基に、我々が日々抱える悩み事への対処法、考え方を記されています。
余計な悩みや不安を抱えないように、
本著より引用
他人の価値観に振り回されないように、
無駄なものをそぎ落として、
限りなくシンプルに生きる。
感想
禅の教えが、現代の悩みにフィットしていることに気づきました。これは他の宗教に関しても言えるかもしれません。人の悩みなんて昔から変わらないのではないか、という考えに至りました。
自分だけが特別苦しいと感じるのは徒労かもしれません。先人から学ぶ、教えから学ぶ、歴史から学ぶ意義はここにもあるでしょう。賢人たちも自分と同じような苦労があったのだと考えると、それだけで気持ちがスッと楽になりますね。
こういう点で宗教を学ぶことは、自分の人生を豊かにしてくれるのかもしれません。
特に面白かった所
「色眼鏡を外すと、人間関係の悩みの9割は消える」という項目です。
「一切衆生、悉く仏性有り」という禅語を紹介しています。あらゆるものには「仏性」というものがあるというものです。「仏性」とは、美しいもの。かみ砕くと、どんな相手にもいい所があるので、それを見つけようというものですね。
これ難しいんですよね。自分の事を棚に上げて言いますが、仕事では良い人だけど、プライベートでは付き合いたくない、なんて人はいます。逆もしかりです。中には、どちらの状況でも合わない人もいます。それぐらい良い所が見つからない、または自分とフィットしない。
相手の仏性を見つけるという姿勢は、忘れないようにしたいと思います。ただ、それでも無理な相手が出てきた場合は、そういうこともあるという諦観も必要だと感じます。
特におススメしたい方は
- 人間関係等の、日々の悩みを解決する心構えを知りたい方
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