著者 樺沢紫苑
発行所 株式会社文響社
概要
緊張してうまく喋れない、頭が真っ白になる。大事な試合やプレゼンが散々な結果に・・・。
そんな悩みを持つ方に必見の一冊です!
この本では、「緊張すること」は悪いことではなく、その度合いが問題であるという主張です。書名の通り、いい緊張は能力を高めてくれる有り難いものなのです。アガりすぎてアップアップの状態(本書では「過緊張」と呼んでいます)から少しリラックスすることで、適度な緊張感を保つことができます。その方法として挙げているものの幾つかが以下になります。
- 深呼吸(5秒ほどかけて息を吸い、25秒で吐く)
- 笑顔
- 徹底した準備
- For youの精神
感想
何冊か著者の本を読むうちに、共通項が見えてきました。本著で取り上げられている「過緊張」、この原因とされているのは「ノルアドレナリン」の分泌が過剰になっているのだそうです。以前に紹介した『脳を最適化すれば能力は2倍になる』でも、ノルアドレナリンについて書かれていましたね。
恐怖により分泌され、集中力が高まる。しかし効果は長期的ではない。さらに過剰に分泌されるとガチガチになってしまう。ならば、集中力が高まる程度にまでノルアドレナリンを抑えればいい。
前回で学んだ内容が頭に入っているので、すぐに腑に落ちましたね。理解が早かったです。
さらに、この過剰分泌を抑える役割を果たしているのが、別の神経伝達物質である「セロトニン」なのだとか。これも安らぎを得る脳内物質として、重要だと書かれていました。こんな感じで、知識がつながってくる瞬間がすごく好きなんですよね。
過緊張を抑える深呼吸をやってみましたが、かなり長く感じます。笑顔で緊張も緩和されるようなので、この2つを実践することはマストですね。お金もかかりませんし。
特に面白かった所
自分の力を出し切る事に専念するというのは、改めて大事だと思いました。思い出したのが、「貯金した分しか引き出すことはできない」という大学教授の言葉です。自分の力以上のものを出そうとするからリキんでしまい、余分な力が入ってしまうんですね。また自分への過度な期待がプレッシャーになってしまう。
なので本番は120%の結果を出そうとするのではなく、100%の力を出すことに専念する。それまでの練習や準備を頑張って、自分の100%を伸ばしていく、という姿勢を持とうと思います。
オススメする方は
- 緊張しすぎて悩んでいる方
- 緊張の原因を知りたい方
- 学生にも社会人にもオススメです!
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