『メモの魔力』

著者 前田裕二 

発行所 株式会社幻冬舎

概要

メモをとることで創造性が生まれ、価値のある仕事ができるようになるという事が書かれた一冊です。著者は知的生産のためにメモすると言っています。メモをとる上で、次の3点を念頭に置くことが重要です。

  • ファクト(事実)
  • 抽象化
  • 転用

まずは自分が面白いと思ったこと、気づきのヒントになりそうな出来事を事実のままに書きます。次にその事実から具体性を省き、気付きとして抽象的に記します。最後にその抽象化した気付きが、他の事に転用、活かし方を書くのです。つまり、固有の出来事を一般化して、別のことにも利用しようということです。
ちなみに著者である前田裕二氏が立ち上げた「SHOWROOM」というビジネスも、メモから生まれたのだとか。また、前田氏が池上彰氏のテレビ番組に出演されていましたが、確かにこまめにメモをとっておられました。なんと勉強熱心な方だと感動し、自分が恥ずかしくなったものです。その感情は今や薄れていますから、そのことをメモしておくべきでしたね(笑)。

感想

クリエイティブなアイデアは、こういった地味で基本的な作業から生まれると改めて認識しました。
メモの利便性は、よく取り上げている樺沢紫苑氏の著書でも学びました。そこでは、脳のワーキングスペースを広くするためにメモをとるというものでした。ずっと覚えておくのは脳の働きの邪魔になるから、メモをとって別のことに脳を使う。思考を効率よくするためのメモでした。
これは今でも活用しています。うっかりミスの数が減り、仕事に取り掛かりやすくなったように感じます。たまにメモした紙を忘れて帰宅しますが(笑)。
今回の著書では、普段見過ごしている事柄をメモしておいて、そこから新しいアイデアを生み出すというメモ術です。
そのため、今回のメモは取り方に工夫がいります。やってみます!始めてみます。
人生トライアル&エラーです!

特に面白かった所

シャワー中にアイデアが浮かびやすい理由として、インプットできない場所であるからという主張です。アイデアが出やすい場所として、「4B」が挙げられます。

  • Bar
  • Bus
  • Bed
  • Bathroom

なるほど、確かにインプットに適した場所とは言えないですね。

あとモチベーションの保ち方として、トップダウン型とボトムアップ型が挙げられていた点も参考になりました。まずゴールを決めて、そのために何をすべきかにまで落とし込んでいくトップダウン型。面白そう、興味のあることにまずチャレンジしてみて、それからゴールを決めていくボトムアップ型。やる気が起きない場合は、このように取り組み方を変えてみるのも一つの方法ですね。

オススメする方は

  • 毎日に単調さを感じている方
  • 成功者の行動のエッセンスを学びたい方

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