『9割の買い物は不要である』

著者 橋本之克

発行所 秀和システム

概要

実は知らず知らずのうちに、買うように誘導されている。私達が気づかないプロモーションを、行動経済学の観点から解説しています。例を挙げると

  • サブスクでの「現状維持バイアス」
  • 返品無料に隠れる「保有効果」と「返報性の原理」
  • 狙いのものを買わせる「極端回避性」

などです。皆さんも絶対に経験していると思います。

感想

「買っている」ではなく、「買わされている」のかもしれない。

知らん間に引っかかってるの多そうです(笑)。よくある、「2000円以上買ったら送料無料」とかもそうですね。自分の場合はどうしますかね。本当に欲しいのがなかったら、日持ちのする日用品で条件を満たしますね。普段使ってる洗口液とかビタミン剤とかを買います。保管の場所さえ余裕があれば、この買い方は便利です。あくまでも、普段使いしているものであればですが。
行動経済学、面白いですね。経済学に人間心理が混ざって、出てくる答えが合理的でない所が興味深いです。用語を覚えるというよりは、こんな状況はなんかバイアスがかかるんだったな、という思い出せるとっかかりを作っておきたいですね。

特に面白かった所

「比率バイアス」の箇所ですね。

  1. 10個のうち、当たりが1個
  2. 100個のうち、当たりが10個

多くの対象者が、2の方から選ぶというのです。確率は同じなのに、当たりの本数から「当たりそう」と誤った判断をしてしまうのだとか。冷静に考えたら分かりそうなもんですけど、不思議です。

オススメする方は

  • 行動経済学の基本を知っている方(知らない方は、ざっくりまとめた本を読んでからの方が良いです。
  • 買ったあとに後悔したことがある方。

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