著者 橘玲
出版社 新潮社
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概要
『言ってはいけない』の続編です。冒頭から、「日本人のおよそ三分の一は日本語を読むことができない」という衝撃の事実。ゲイ遺伝子の発見、ゲイ遺伝子を持つ女性の出産率の高さなど、激烈な内容は健在です。
感想
え、まだタブーあるの?
ほんまに面白いです!前巻を通して、遺伝の無常性を書き連ねています。「勉強が出来ないのは、親の教育が悪いからだ!努力が足りないからだ!」。世間的にはこの理論が通りますよね。ただ遺伝で知力が決まってしまうとなると、これは残酷なイデオロギーとなってしまいます。どうにもできない事を、本人の責任ということにしてしまうのですから。
遺伝とは違う話題ですが、小麦と稲作の違いが面白かったですね。小麦は同じ土地では三年に一回しか収穫できません。しかし稲作なら三回できます。
特に面白かった所
人種によってポジティブ型とネガティブ型の傾向がある、という研究が面白かったです。セロトニンという、精神を安定させる神経伝達物質があります。これを運搬する遺伝子に型があり、それによって不安要素に対する性格が変わる、との事です。ざっくりいうと、アフリカ人、白人、アジア系の順にポジティブ傾向にあります。日本人がネガティブなのは、科学的に証明できたということですね。
オススメする方は
- 『言ってはいけない』を読んだ方
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