『空飛ぶタイヤ』

著者 池井戸潤

出版社 講談社

概要

走行中のトラックのタイヤが外れ、通行中の母子を襲う事故が発生する。自動車会社の検査により、
運送会社の整備不良が原因とされた。しかし、似たような脱輪事故が近年で数件発生していることが判明。運送会社社長は、真相解明のために奔走する。

長瀬智也さん主演で、映画化もされました。

感想

真実を追求する、中小企業社長の物語

痛快で胸がすくような作品です!事故の責任をすべてなすりつけようとする大企業。真実を追求することで、自らの責任を果たそうとする中小運送会社社長。対決の構図がアツいです!上・下巻あり、なかなかのボリュームです。しかし読み進める手が止まりません!池井戸潤さんの作品は、企業間や内部のいざこざを書いたものが多いように思います。社内でのポジショントークや、仕事を通した人生観が描かれているところが、個人的に大好きです。

特に面白かった所

事故の責任から逃げようとする大企業ですが、その内部でも揉めている所が笑えました。自動車会社とそのグループ内の銀行で、融資をめぐった諍いがあります。お互いがお互いを内心下に見ているさまが見えます。

オススメする方は

  • 感動する話が好きな方
  • ボリュームがあり、歯ごたえのある本を読みたい方
  • 社会派ドラマが好きな方

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